適正な技能実習制度の活用に向けて


【ミャンマー労働省による逃亡・失踪対策】
近年、ミャンマーの技能実習生による逃亡・失踪ケースが多発しています。また、この逃亡したミャンマー人技能実習生のほとんどが難民申請をしています。これに対する対策として、ミャンマー側では、ミャンマー労働省が以下の規則を追加しました。

日本国内で逃亡した場合、海外労働証明書(スマートカードと呼ばれる証明書)に違法行為として記録する。
※ミャンマーからの技能実習生は、在留資格認定証明書が交付された後に、ミャンマー労働省へこのスマートカードの申請を行い、発行してもらうこととなっています。

この規則が追加されたことにより、逃亡した場合は、海外労働者証明書に違法行為として記録されてしまうため、ミャンマーへ帰国後も就職等が困難になります。

しかしながら、逃亡・失踪ケースの中には、
・悪質なブローカーに騙されたり、誘惑に乗ってしまったりしたことで、逃亡するケース
・多額の手数料を要求する悪質な送り出し機関によって借金をし、その返済のために逃亡するケース
・事前に提示された内容とは異なる労働条件で働かされる、または賃金の未払い等、受け入れ機関の不正行為が原因で起こるケース
など、実習生本人の問題だけではないケースも発生しており、逃亡した場合の罰則を厳しくするだけではなく、実習生を取り巻くよりよい環境づくりを送り出し機関、受け入れ機関の信頼関係と連携で行っていく必要があります。

 

【送り出し機関としての取り組み】

①適切な情報公開

実習希望者の募集・面接の段階で、労働条件や就業規則、注意事項などの情報も公開し、ミスマッチの防止および実習生の理解を深めます。

②日本の規則やルールへの理解促進事前講習において、日本での労働基準やルール、違反した場合どうなるのかなどの講習も行います。

③実習生のご家族への家庭訪問、定期報告

実習生だけではなく、ご家族の方々の理解や信頼関係も重要です。家庭訪問の実施や、事前講習中・実習中の間も定期的な報告を行い、ご家族にも安心してサポートしてもらえるよう心がけています。

④実習中の相談サポート

日本での実習中は、受け入れ機関の担当者の方々と連携し、何かあればすぐに相談できるサポート体制を作ります。

ミャンマー側ではスタッフがソーシャルメディアを活用していつでも相談にのれる体制をとっています。

⑤帰国後の計画立て・帰国後の就職サポート

技能実習生の送り出しにおいて、日本で学んだ技能・知識・経験、または日本語能力を帰国後にどのように活かすのかを最も重視しています。そのため、事前講習の中で、帰国後のプランを具体的に考えてもらい、そのプランをもとに帰国後の就職サポートを行います。